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このブログ内のアトピー・アレルギーに関する記事はfukutomoの経験&主治医との相談を記録、整理したものです。医療判断・治療方針については必ずかかりつけ医と相談してください。 fukutomoってどんなひと?

【体験談】陥没乳頭で完全母乳!私が乗り越えた5か月のリアルな記録

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※この記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。fukutomoが過去に使用して「これはよかった!」と思ったものだけを厳選してご紹介しています。

こんにちは、fukotomoです。

赤ちゃんを迎えて、最初に直面するのが「授乳」ですよね。初めての授乳、最初からスムーズに進められる人ってそんなに多くないんじゃないかと思うんです。特に陥没乳頭のママにとっては、授乳のハードルは一気に高くなりますよね。

  • 陥没乳頭でも授乳はできるの?
  • 助産師さんに「難しそうだね」と言われて不安…
  • 授乳の工夫や乗り越え方を知りたい

この記事では、重度の陥没乳頭だった私が完全母乳にたどり着くまでの5か月間の体験談を、できるだけリアルにお伝えします。当時の私は先の見えない不安でいっぱいだったし、近くに同じ悩みを持っている人がいなくて(聞けなくて)本当にほんとうに孤独でツラい日々でした。

なので陥没乳頭で不安や焦りを抱えていたり、現在進行形で悩んでいるママにわかるわかる!!今この辺だよー!!このアイテム結構使えたよー!!とそっと寄り添って静かなエールを送れたらうれしいなと思います。

陥没乳頭と授乳の壁:妊娠中から始まっていた不安

何を隠そう、fukotomoは両胸とも陥没乳頭です。若いころは、その見た目に悩んだり温泉に入るときなんかにちょっと恥ずかしい思いもしてきましたがそれは自分だけの問題。

ところが赤ちゃんが生まれると、それは授乳問題として重くのしかかってきました。

妊娠するまで知らなかったのだけれども、陥没乳頭には重症度の段階があって

  • Ⅰ度(仮性):軽度で自力で出せることもある
  • Ⅱ度 :指で引っ張ると少し出るけど、すぐ戻る
  • Ⅲ度(重症真性):常に完全に陥没していて、引っ張っても出てこない

私の乳頭はこのⅢ度。指で引いてもピクリともしない重度の陥没タイプでした。

長男を産んだ産院は完全母乳・母子同室を掲げていて、母乳の重要性については妊娠中から熱く語られてきたので、私自身も絶対母乳で育てたい!!という気持ちで溢れていました。

妊婦検診のとき、助産師さんに陥没乳頭なので授乳がうまくできるか心配なんです…と悩みを打ち明けてみると、「今までも何人も陥没の人いたけど、吸わせてるうちにだんだん伸びてくるから大丈夫!!」と言われ、ほっとしたのもつかの間。実際に乳首を見てもらうと「あー。これはちょっと難しいかもねぇ。でも、乳頭が出なくても根元から赤ちゃんにうまくくわえてもらえばきっと飲めるからやってみよう!」と言われ、やっぱり難しいんだ…と産む前から心配Max。

出産前にちょっとでも!と思い市販の吸引器を試したりもしましたが全く効果なしでした。

赤ちゃんが母乳を飲む仕組みと陥没乳頭の壁

赤ちゃんは、乳首を口に含んで「舌でしごく」ように吸うことで母乳を出します。ところが陥没していると、そもそもくわえる部分がないためうまく吸えない。

実際に私は、赤ちゃんがとっかかりを見つけられず「ぱくぱくするだけで全然吸えていない」という状況に陥ってしまいました。

ここからは実際のfukutomoの完全母乳までの軌跡を辿っていきたいと思います。

出産後0~6日目直母は叶わず、搾乳&スプーン練習の日々

 

産院では完全母乳&母子同室。授乳指導は手厚くて、助産師さんが付きっきりで教えてくれました。赤ちゃんがおっぱいを探して口を開けたら、なるべく奥の深いところを咥えさせる。口の中に乳輪が隠れるくらいまで入れるんだけど、とっかかりとなる乳頭がないので赤ちゃんはうまく吸えずぱくぱくするだけ。一向に飲めない…。

しばらく練習したのち、代わりに手で搾乳し、スプーンで母乳を与えていました。哺乳瓶にすると乳頭混乱して、本物の乳首からの授乳を嫌がってしまう恐れがあるから。あえてスプーンという全く別物で与えるとのことでした。

ここがしんどいポイント

母乳は良く出ていたので、搾乳が片胸20分、両胸で40分かかる

それに加えておむつ替え・授乳練習・寝かしつけ…寝る暇がない!

産後のリアルタイムスケジュール

  • おむつ替え
  • 授乳練習(20分)
  • 手で搾乳(片胸20分×2)
  • スプーンで(量が増えた途中からは哺乳瓶で)授乳(30分~40分)
  • スプーンや哺乳瓶洗浄&消毒
  • 自身の食事や身の回りのこと
  • やっと寝れる…と思ったら赤ちゃん泣く

母乳はとっても消化がいいので赤ちゃんが欲しがる量を、欲しがるタイミングであげていいよと言われていたのですがこれがものすごく大変。ただでさえ2~3時間おきに授乳することになるのに、そこにおむつ替え・授乳練習・搾乳が入ってくると笑えるくらい寝れない。

4日目までは変なテンションで乗り切っていたけれど、5日目にはさすがに限界。やっと弱音を吐けました。頑張ってるのにできない悔しい気持ち、上手に授乳する周りのママを見て感じるみじめな気持ち、赤ちゃんを泣かせっぱなしにしている罪悪感、全然ちゃんとママやれてないよ。そんなモヤモヤの気持ち全てを言葉にできた。するとそれまで、めっちゃスパルタで怖かった助産師さんがうんうんと静かに話を聞いて受け止めてくれて「fukutomoさん、ここまでよく頑張ってきたよ。ちょっと頑張りすぎかなって心配してたんだ。気持ち吐き出せてよかった。赤ちゃん預かるから少し寝ておいで」と言ってくれたときは緊張の糸がぷつりと切れて、涙が止まりませんでした。 

と言っても、1時間後には「赤ちゃん泣いてるよー!」とあっという間の再会。「やっぱり鬼ーー!!涙」と心の中で思ったのは秘密。気持ちを吐き出して、たった1時間赤ちゃんのそばから離れて眠るだけで、驚くほど心が軽くなったこと今でも忘れません。

なので、産後のママは家族や公共のサポートなど甘えられるところは遠慮せずに甘えて、睡眠時間だけは死守して欲しいと心から思います。コンビニご飯でも大丈夫。洗濯なんて2.3日溜まっても全然大丈夫。掃除だってたまーにすれば大丈夫。とにかく寝れるときは寝てほしい!!

入院最終日まで助産師さんと何十回も何百回も…練習をしたけれど1度も直接の授乳は叶わないまま退院となりました。ただ、手搾りの練習も何百回と繰り返すことになったためこちらは結構上達。それでも赤ちゃんお腹が空いて泣く搾乳のあいだの40分間、赤ちゃんを抱っこしてあやすこともできず放置&泣かせっぱなしは現実的ではないので、助産師さんと相談し事前に搾乳したものを冷蔵庫でストックする作戦へと変更することに。

そして、飲む量もだんだん増えてスプーンで飲ませ続けるのも厳しいということで哺乳瓶も使うことになりました。

母乳練習中のママが哺乳瓶を選ぶ際に知っておくべきこと

  • 一般的な哺乳瓶の乳首は弱い力でゴクゴク飲めちゃう仕様
  • おっぱいからの授乳は、赤ちゃん自身が舌で乳頭をしごいて飲まないと出てこないので結構な力が必要
  • 力を入れずともゴクゴク飲めちゃう哺乳瓶に慣れると、力が必要な母乳は嫌がるようになることもある

そのためにおススメされたのが、Pigeon 母乳相談室 桶谷式直接授乳訓練用

という哺乳瓶。本物の乳頭に近い形状で母乳を飲むときと同じ口の形&舌の動かし方をしないと飲めないため、母乳練習ができる優れもの。そして、強い力で吸う必要があるため今後母乳で育てていきたいと考える人には最適の商品かと思われます。

瓶っていうところも実は結構ポイントが高くて、プラスチックの哺乳瓶もあると思うんですけど瓶は何といっても熱伝導効率がいい!!そして消毒液でも煮沸でもOK!お腹が空いて泣いている赤ちゃん。1分1秒でも早く飲ませてあげたいし消毒も状況に応じてちゃちゃっと済ませたい。そんな時、瓶だと冷蔵庫でストックしてある母乳を湯煎で素早く温めてあげることができ消毒もすぐ終わっちゃいます。

【退院~生後1か月】搾乳+哺乳瓶での授乳に切り替え

退院後はfukutomoの実家で1か月ほどお世話になりました。相変わらず直接は飲めず、手で搾乳する日々。手動の搾乳機も試したけれど、使い勝手や衛生面で続かず結局手搾り。搾乳機は出やすい乳管からの乳は搾れるけど、出にくい乳管の乳は残ってしまい結局手搾りもすることで2度手間。部品も多く消毒するものが増えて面倒って思っちゃいました。

搾乳も1方向からだけだと、そこの乳管の乳しか絞れないので搾る角度を変えながら全体をまんべんなく絞るのがポイント。それでも、自分では搾り切れなくて溜まってしまいがちなところは週1回産院の母乳外来に通って古い母乳が詰まらないようにケアしてもらっていました。このとき、一緒に授乳の練習も続けていました。乳房をマッサージしてもらいながら、悩みやモヤモヤの気持ちを聞いてもらってリフレッシュできたのもよかったです。

家族が赤ちゃんを見ていてくれている間に搾乳したり、ストックした母乳を哺乳瓶で飲ませてくれている間に睡眠をとったりできたので本当に助かりました。そして、ご飯の準備と身の回りの世話までしてもらえるありがたさを身に染みて感じました。

【1~2か月】ワンオペ育児と冷凍母乳のありがたさ

この時期から赤ちゃんと2人きりの生活が始まりました。実家とは違い、何から何まで全部自分でやる大変さを痛感しました。そしてそして新生児期のように飲んだらスヤスヤと寝ててくれるわけでもない。ガーン

この時期が1番、精神的にも肉体的にもキツかった。

ワンオペのリアルタイムスケジュール

  • おむつ替え
  • 冷蔵庫の母乳ストック温め
  • 直飲み練習(10分)
  • 哺乳瓶からの授乳(30~40分)
  • 哺乳瓶洗浄
  • 赤ちゃんの機嫌と相談しながら搾乳ストック(片胸20分×2)or寝かしつけ
  • 家事と自分の食事や身の回りのこと
  • やっと寝れる…と思ったら赤ちゃん泣く

このとき1番ストレスだったのは家事を優先したくても、他にやりたい事があっても、とにかくまずは搾乳しないと赤ちゃんの次のゴハンがないという圧力。でもこれ、1つのアイテムを知ることで劇的改善しました!!それまで、搾乳ストックを冷蔵保存していたんだけど日持ちはしない。そこで、途中から多めに搾れた分は母乳フリーザーパックに入れて冷凍ストックを作っておくことに。

これが大正解で搾乳が間に合わなくても、量が足りなくても必要な時はこれを使って授乳できるから大丈夫!っていう安心感がギチギチのスケジュールに余裕を与えてくれたので精神衛生上、本当におススメ。そしてなぜか夜中の方がいっぱい母乳が出るので、そこで冷凍ストックを作っておくと日中安心って感じでした。

最初は40mlが使い勝手がよくておススメ!!
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お出かけの際にも冷凍ストックが大活躍

  • 冷凍ストックの母乳(保冷バッグに入れて)
  • 空の哺乳瓶
  • 湯煎に使うボール
  • お湯の入った水筒

このセットを持ち歩けば、外出先での急な授乳にも慌てることなく対応できて、ある種のお守りのような感じになっていました。

【初の直母成功!】乳頭保護器で奇跡が!!

授乳練習の方は、やっぱり乳首がないせいで吸うための取っ掛かりが見つけられないので母乳相談室の乳首をおっぱいに付けてみることに。そうすると、咥えて吸ってくれるところまでは成功!!だけど、母乳が出てこないので怒って離しちゃう。もう少し吸い続ければ出そうなのだけれどもそれには至らず。

そこで、また助産師さんと相談し、もう少し柔らかくて吸いやすい乳頭保護器をつけての練習を始めてみました。これがfukutomoには大正解!!乳頭保護器を付けつつ乳輪までしっかりくわえさせてあげれば保護器の乳首をしごきつつ、強力な吸引力で吸ってくれるので初めて直授乳に成功しました!!!

これにはその場にいた助産師さんたちみんなが集まってくれて「キャー!飲めた!!」と自分のことのように喜んでくれて、本当に頑張ってきてよかったぁと心の底から嬉しかったです。この時のこんなに強く吸われるんだ!!という驚きと、お口を動かし喉を鳴らして聞かせてくれたゴキュッゴキュッと母乳を飲む音は今でも忘れられません。

私は下の2種類の乳頭保護器を使っていました。保護器ごとに密着度、はがれやすさ、使いやすさが結構違ったので何種類か試してみて自分と赤ちゃんに使いやすいものを探っていくのが良いと思います!ケースは1つあると外出の時に重宝します。でも、ジップロックに入れるとかでも全然大丈夫です。

最低2枚あると途中はがれて床に落ちても再消毒!じゃなくて、新しい1枚使えるから便利。
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【3~4か月】乳首の傷に悩む日々

乳頭保護器を付けた授乳が安定してきたと思ったら、今度は乳頭トラブル。乳頭にできた傷がめちゃくちゃ痛い!!

保護器の影響で、どうしても吸い方が浅くなり乳頭に負担がかかる。更に今まで陥没していて、下界の空気に触れてこなかった乳頭ちゃんが強制的に下界に引っ張り出され、上を向かされるわけだから割れる(マフィンが膨らんで割れ目ができるイメージ←伝わる?)そんな感じで手荒く扱われて、もちろん出血。乳首を休ませようにも3時間後にはまた授乳で傷つくから一向に修復せず。ただただ痛い。

馬油を塗って保護すると修復が早まるというのでやってみた。確かに気分的にそんな気も…しないでもない?本当?

それでもやっと直接授乳できた嬉しさから、痛くても頑張る!!って張り切っちゃったんだよね。そんな自分も愛おしいのだけれど冷静に見れば、傷がひどくなる前に、ちょっと前のように搾乳して哺乳瓶で飲ませてとにかく乳首を休ませてあげるのが正解だった!!と今は思う。

当時の私は傷がひどくなるまで頑張っちゃった。1日~1日半でも休ませるだけで回復のスピードが全然違かった。まあ傷つきながらでも乳頭はどんどん鍛えられて、だんだん傷がつきにくくなる。奥に引きこもってた子たちもいつの間にか表面に現れ、授乳中は乳首として存在するようになる。吸引器ではびくともしなかったくせに、赤ちゃんの吸引力おそろしや。

それと、出血したまま授乳すると母乳に血が混ざっちゃうけど、そんな気にしなくて大丈夫。そのせいで黒から緑がかったうんちが出てびっくりするけど、それも血の成分が混ざっただけだから他の症状なく元気なら様子見で大丈夫。

そんな痛みと乳頭のひび割れに耐えながら月日が経つと、あれほど何をしても出てこなかった乳頭ちゃんが指でつまむだけで出てくるようになるんです。そうなればもう乳頭保護器なしで授乳できるようになります。

【5か月目】乳頭が自然に出てきて、ついに保護器卒業!

傷と痛みに耐え続けてきた甲斐あって、なんと乳頭が自然に出てきたんです…と思ったら!そうなると、お出かけも本当に楽ちんで授乳に関しては手ぶらでOKで赤ちゃんも飲みたいときに飲みたいだけ飲める。

途中本当にしんどかったけど、結果的には頑張ってよかったなと思っています。ちなみに2人目を育てる頃には1度は飛び出た乳首もいつの間にかまた凹んでいたけれど、授乳を始めればスムーズに出てくれて最初から直授乳でいけました。

今日も頑張っているママへ

あのね。毎日毎日どうして私だけできないんだろう…って涙をにじませながら、それでも授乳の練習がんばってるの知ってるよ。陥没乳頭でも大丈夫。人より時間はかかるけど、ちょっとずつだけどできるようになる。でもね、1番大切なのは「母乳」より「ママの心と体」

辛かったら途中でミルクに切り替えてもいい。誰かに預けて1時間寝るだけで、救われることもある。

こうやって、できないけどちょっとずつ前に進んでいく!っていう経験は、赤ちゃんが大きくなって何かに挑戦しているときに大丈夫!できるできる!!ちょっとずつだけど前に進んでるよ!!って温かく見守ってあげられるようになる。だって自分がそんな経験してるから。

そんなママに優しく信じて見守ってもらえたら、赤ちゃんもうれしいね。ゆっくりでいいんだよ。

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